収納 選び方
収納選びで失敗しない3つのポイント|スペースと用途別の選び方
収納選びで失敗する理由──寸法と用途の確認不足が9割
収納用品を買い直す理由の多くは「サイズが合わなかった」「思った以上に容量が少なかった」の2つです。これらは事前の計測と用途整理で防げます。重要なのは「何をどのくらい、どのくらいの頻度で取り出すか」を明確にすること。そこから逆算して、形状・サイズ・機能を選びます。
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ポイント1:スペースの「寸法」を正確に測る
測るべき3つの数値
収納を置く場所の寸法は、幅・奥行・高さの3点を必ず測ります。特に注意が必要な箇所は以下の通りです。
- 幅:壁から壁までの距離。巾木(はばき)や出ている配管がないか確認
- 奥行:壁から部屋中央方向への距離。ドアや引き出しを開けたときの干渉をシミュレーション
- 高さ:床から天井までの距離。エアコンのダクト、照明、棚があれば、それらとの間隔も測る
測定時のコツ:メジャーは2メートル以上の長いものを用意し、一人ではなく二人で。壁が斜めになっていないか複数箇所で測り、最短距離を記録しましょう。
よくある測定ミス
- 奥行を読み違える:収納の奥行が50cm のとき、置き場所の奥行が55cm あっても、ドアの開く角度によっては引っ掛かる
- 高さを見落とす:「天井まで届く」と考えて購入したら、実際には5〜10cm 隙間が生じるケースが頻繁
- 配管・配線を無視:クローゼット内の配管や、壁のコンセント位置で引き出しが開かなくなることもあります
ポイント2:「何を」「どのくらい」収納するかで容量を決める
用途ごとの容量の考え方
リビングの小物収納
- リモコン、充電ケーブル、取扱説明書など日常よく使う物:引き出し式で浅め(深さ10〜15cm)
- ティッシュ、ウェットティッシュのストック:深さ20cm 以上で、奥行は商品の箱のサイズに合わせる
クローゼット・衣類収納
- シーズンオフの衣類(冬物を夏に仕舞うなど):全衣類の30〜40%を常時しまえる容量が目安
- 実際に所有している衣類の重さと数をリストアップ。例えば冬用ニット20枚、ジャケット5着などと数えます
キッチン食器棚
- 毎日使う食器:手の届く高さ(90〜150cm)に60%配置
- 来客用・予備:上部や奥行の深い部分に配置
- 鍋やフライパン:サイズが多様なため、スライド棚や仕切りで調整できるものを選ぶ
容量計算の実例
あなたのクローゼットに衣類が合計150着あり、そのうち今の季節に着る服が100着、オフシーズンの服が50着だとします。オフシーズン分50着を別の収納に移す必要があります。
衣類1着を薄くハンガーで吊すと約10cm の幅、畳むと15〜20cm × 30cm × 5cm 程度です。50着を箱に畳んで入れるなら、幅40cm × 奥行50cm × 高さ30cm の収納ボックス2個程度が必要になる計算です。
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ポイント3:機能と「取り出しやすさ」で選ぶ
引き出し式 vs. オープン棚 vs. 扉付き──どれを選ぶ?
引き出し式(スライド式)
- メリット:ほこりが被らず、頻繁に出し入れしたい物に最適。容量が見えるので無駄買い防止
- デメリット:奥の物が取りづらい。引き出しの重さで床を傷つける可能性
- 向いている物:衣類、タオル、日用消耗品、台所用品
オープン棚
- メリット:出し入れが早い。空間を広く見せられる
- デメリット:ほこりが被りやすく、物が見えるぶん「片付いた状態」を保つ必要がある
- 向いている物:毎日使う本、雑貨、観葉植物、よく着る衣類(カジュアル服)
扉付き(クローゼット型)
- メリット:ほこり・湿気から守れる。生活感を隠せる
- デメリット:奥行が深いと奥の物を忘れやすい。湿度管理が必要(除湿剤など)
- 向いている物:季節オフの衣類、来客用寝具、重い機器(プリンターなど)
実用的な選択基準:「1ヶ月に何回取り出すか」を基準に。月15回以上なら引き出し式、月数回なら扉付き、毎日なら取り出しやすさ最優先で選びましょう。
素材の選び方
プラスチック(ポリプロピレン)
- 軽くて安い(3,000〜10,000円前後のボックスが一般的)
- 湿気に強く、繰り返し買い替えやすい。衣類・子ども用品向け
- 経年で色褪せ・ひび割れのリスク
木製(天然木 / 合板)
- 高級感がある(10,000円〜50,000円程度)
- 調湿性があるが、水に弱い。キッチンには向かない
- 長期使用に向く。リビング・寝室向け
金属(スチール)
- 耐荷重が高い(1段あたり20kg まで対応する商品多数)
- 生活感が強い。工業的な見た目
- 湿度が高い環境ではサビやすい
失敗を防ぐ実践チェックリスト
購入前に以下を確認します:
- [ ] スペースの幅・奥行・高さを実測済みか。測定は複数箇所で確認したか
- [ ] ドアや引き出しを開くときに、家具が干渉しないかシミュレーション済みか
- [ ] 収納する物の重さ・容量を把握し、必要な容量を計算したか
- [ ] 配管・コンセント・照明の位置を確認したか
- [ ] 「月に何回取り出すか」で、引き出し式 or 扉付きを選択したか
- [ ] 湿度環境(キッチン・クローゼット・玄関など)に適した素材か
- [ ] 組立が必要な場合、自分で対応できるか(業者費用も含めて予算確認)
- [ ] 返品・交換の条件を確認したか(オンライン購入の場合は特に重要)
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場所別・用途別の具体例
リビングの小物散乱を防ぐ
リモコン・充電器・眼鏡・ティッシュが散乱している場合、3段×4段の引き出しボックス(横40cm × 奥行30cm × 高さ50cm 程度)を1台導入します。各引き出しを用途ごと(リモコン用・充電器用・医薬品など)に分ければ、誰もが「しまう場所」を知るので、散乱が減ります。
玄関の靴と季節物
靴は1足あたり奥行12〜15cm を必要とします。家族3人で靴が各15足あれば、奥行60cm × 幅120cm の靴ラックが目安。季節の上着(スプリングコート、ダウンジャケット)は玄関クローゼットの上部に、ハンガーパイプ付きの収納を選ぶと、外出時に「さっと羽織れる」状態が保ちやすくなります。
寝室の衣替え問題
冬物一式(セーター・ジャケット・ボトムス・下着)を「奥行55cm × 幅45cm × 高さ40cm」のプラスチックボックスに圧縮袋で仕舞うと、ボックス3個で夫婦分をカバーできます。圧縮袋を使わず収納すると5〜6個必要になるため、「スペース vs. 取り出しやすさ」のバランスを家族で事前に決めておくことが大切です。
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つまずきやすいポイント
「理想の容量」と「実際の生活」のギャップ
収納専門家の推奨は「全モノの7割程度の容量を用意」。10割埋めると出し入れが困難になります。逆に3割しか埋めなければ、無駄な購入です。最初から「全容量の80%までしか埋めない」という枠を引くほうが、長く使えます。
重い物の置き場所
本・辞書・医学書などは1冊500g〜1kg 。棚1段に100冊置けば50kg 以上になります。多くの家具は1段20〜25kg までが耐荷重。薄型の本棚を複数段に分散させるか、引き出し式で重さを分散させる工夫が必要です。
湿度とカビ
北向きの部屋やクローゼットは常に湿度が高い傾向。プラスチックボックスに衣類を詰め込むと、内部の湿度が60%を超えやすく、カビが発生します。除湿シート・乾燥剤を併用するか、最初から通気性のある素材(木製・籐素材)を選ぶことで防げます。
次のステップ──購入後の工夫
収納を購入したあとは、定期的な見直しがコツです。
- 1ヶ月後:実際に使ってみて、取り出しやすさに不満がないか確認
- 3ヶ月後:奥の物が忘れられていないか、容量に余裕があるか点検
- 半年ごと:季節に応じた物を入れ替え、圧縮袋の買い替えなど
買い替えが発生しても、それはあなたの「生活スタイルの変化」を示す信号です。むしろそれを機に、次の選択がもっと精度高くなります。
よくある質問
- Q. 収納を買ったけど、サイズが微妙に合いません。返品できますか?
- オンラインストア(Amazon・楽天など)なら、到着後30日以内が返品期限のことがほとんど。ただし家具・収納は「配送料」が往復で数千円かかるため、返品より「現地での微調整(クッション材など)」を検討する価値があります。店舗購入なら、購入翌日までの返品対応が一般的です。
- Q. セミダブルベッド下に衣類を入れる際、湿度対策は必須ですか?
- はい。ベッド下は通気性が低く、湿度が75%を超えやすい環境です。衣類を保管するなら、**除湿シート(1枚500〜1,000円)と乾燥剤(月1回交換)の併用**を推奨します。プラスチックボックスより、籐や布素材で通気性を確保するほうが安心です。
- Q. 服が多くて、シーズンオフの分を全部ベッド下に仕舞えません。どうすればいい?
- 3つの選択肢があります:①クローゼットの上部スペース(天井から150cm 高さの棚)を活用②玄関クローゼットに圧縮袋で追加③そもそも「着ない服を手放す」という整理を先に。最後の選択肢が、長期的には最も生活しやすくなります。
- Q. 子ども部屋の収納、大きく成長しても使い続けられる物はありますか?
- 引き出し式ボックスやスチールラック(高さ調整可能なタイプ)は、子ども時代はおもちゃ・衣類、思春期は教科書・趣味の物、大人になったらデスク周りの整理に転用できます。反対に「キャラクターデザイン」の棚は数年で使い道がなくなりやすいため避けましょう。
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