ピザを食べる時、あなたは手で食べますか?それともナイフとフォークを使いますか?実は、この食べ方には明確な正解があるわけではなく、場面や国によって大きく異なるのです。この記事では、ピザの正しい食べ方について、本場イタリアと日本の文化の違い、シーン別のマナーまで詳しく解説していきます。
日本でのピザの食べ方は手づかみが主流
日本では、ピザを手で食べるスタイルが圧倒的に主流となっています。宅配ピザが普及したことで、家族や友人と気軽に分け合い、手でつまんで食べる文化が定着しました。テレビCMでも家族団欒の様子で手づかみでピザを食べるシーンがよく登場しますよね。
この手づかみスタイルは、もともとアメリカから伝わった立食パーティでの食べ方が起源とされています。日本では宅配ピザが広く普及し、カジュアルな雰囲気で楽しむ食べ物というイメージが強いため、手で食べることに抵抗がない人が大多数です。
実際、自宅でリラックスしながら映画を見たり、友人とワイワイ楽しみながらピザを食べる時は、手で食べるのがまったく問題ありません。むしろ、その方が気軽に楽しめますよね。
本場イタリアではナイフとフォークが基本
一方、ピザの本場イタリアでは、レストランでピザを食べる際にナイフとフォークを使うのが一般的です。これは日本人にとっては意外な事実かもしれません。
イタリアのレストランでは、日本のようにあらかじめ切り分けられたピザが出てくることはほとんどありません。一人一枚の丸いピザがそのまま提供されるため、自分でナイフとフォークを使って切り分けながら食べる必要があるのです。
また、イタリアでは焼きたてのアツアツのピザが提供されることが多く、日本人ほど熱いものを手で持つ習慣がないため、手で持つのが苦手という事情もあります。チーズがとろとろに溶けた状態のピザを手で持つのは、火傷のリスクもありますし、手が汚れてしまいますよね。
ナイフとフォークを使った正しい食べ方
では、実際にナイフとフォークを使ってピザを食べる時は、どのようにすれば良いのでしょうか。本場イタリアで行われている食べ方をご紹介します。
基本的な切り分け方
まず、ピザがテーブルに運ばれてきたら、ナイフとフォークを使って放射線状に切り分けます。ケーキを切るような感じで、中心から外側に向かって三角形に切っていきます。
スタンダードな食べ方
切り分けたピザを自分の取り皿に移したら、さらにナイフで一口大にカットしながら、フォークで口に運びます。この方法なら、手を汚すことなく、最後まできれいに食べることができます。
イタリア流の上級テクニック
イタリアの人々がよく行うのが、ピザを「くるくる巻き」にする食べ方です。これは少し上級者向けのテクニックですが、慣れればとてもスマートに見えます。
- まず、切り分けたピザの先端部分を内側に少し折り込みます
- その折り込んだ部分を軸にして、耳の方向に向かってくるくると巻いていきます
- 耳まで巻き込んで一本の棒状にします
- それを横向きにして、左から一口サイズにカットします
- フォークで刺していただきます
この食べ方の素晴らしいところは、具材がのった部分と耳の部分を一緒に味わえることです。通常の食べ方だと、味の濃い先端部分から食べて最後に味の薄い耳が残ってしまいますが、巻いてから食べることで全体を均等に楽しめるのです。
シーン別・場所別の食べ方ガイド
ピザの食べ方は、食べる場所や状況によって使い分けることが大切です。周囲の雰囲気や格式に合わせて、適切な食べ方を選びましょう。
カジュアルなシーン
自宅で宅配ピザを注文した時、友人宅でのホームパーティー、カジュアルなピザチェーン店などでは、手で食べても全く問題ありません。リラックスした雰囲気の中で、気軽に楽しみましょう。
欧米では、通りに面した店舗で切り売りされているピザを食べ歩きすることもあります。このような場合も、フォークやナイフは使わず、手で食べるのが一般的です。
レストランでの食事
イタリアンレストランや高級感のあるお店で食事をする時は、ナイフとフォークを使うのがベターです。特に、テーブルにナイフとフォークがセットされている場合は、それを使うのが基本マナーです。
デートや接待などのフォーマルな場面では、ナイフとフォークを使って食べることで、スマートな印象を与えることができます。メイクや服装を気にする必要がある時も、手を汚さずに食べられるナイフとフォークが便利です。
立食パーティー
立食形式のパーティーでは、ピザが小さくカットされて提供されることが多いですね。この場合は手で食べるのが一般的です。ただし、あらかじめ準備されている紙ナプキンを使って、手が汚れないように工夫しましょう。
知っておきたいピザを食べる時の注意点
ピザを美味しく、そしてマナー良く食べるために、いくつか気をつけたいポイントがあります。
食べかけをお皿に戻さない
手で食べる場合、一切れのピザを一口で食べきれないことがほとんどです。飲み物を飲みたい時など、ピザを一旦置きたくなりますが、食べかけのピザを大皿に戻すのはマナー違反とされています。
もし手に持ち続けるのが大変な場合は、自分用の取り皿を用意しておくことをおすすめします。食べかけのピザは自分の取り皿に置き、みんなでシェアする大皿には戻さないようにしましょう。
耳を残すのはマナー違反ではない
ピザの耳を残すことに罪悪感を感じる人もいるかもしれませんが、実は本場イタリアでは耳を残してもマナー違反ではありません。むしろ珍しいことではないのです。
日本では「食べ物を残すのは良くない」という教育があるため、耳まで食べる方が好ましいとされる傾向があります。もし耳を残したい場合は、お皿の端にきれいにまとめて置くとスマートです。
ただし、具材だけを食べて生地全体を残すのはマナー違反とされていますので注意が必要です。
タバスコのリクエストは控えめに
辛いもの好きの方は、ピザにタバスコをかけたくなるかもしれません。カジュアルな場面や自宅ではまったく問題ありませんが、本格的なピザ店や本場のお店では注意が必要です。
提供されたピザは、シェフが最高の状態だと判断して仕上げたものです。そこにタバスコを加えて味を変えることは、シェフへの敬意が足りないと捉えられる可能性があります。まずはそのままの味を楽しんでみましょう。
世界のピザの食べ方
ピザの食べ方は、国や地域によっても大きく異なります。
アメリカ
アメリカでは、厚みのあるシカゴ風ピザなど、手で食べるスタイルが一般的です。日本のピザ文化は、このアメリカスタイルの影響を強く受けています。ただし、厚みのあるピザは手で食べるのが逆に難しいこともあり、状況に応じてナイフとフォークを使う人もいます。
イタリア
前述の通り、レストランではナイフとフォークを使うのが基本です。ただし、カジュアルな店や切り売りピザは手で食べることもあります。また、固いピザが出てきた時は、ナイフとフォークで切るのを諦めて手で食べることもあるそうです。
最も大切なのは美味しく楽しむこと
ここまでピザの食べ方マナーについて詳しく解説してきましたが、最も大切なのはピザを美味しく、楽しく食べることです。
マナーはあくまで「周囲に不快感を与えない」「食事を気持ちよく楽しむため」のものです。状況や場所に応じて適切な食べ方を選び、あまり神経質になりすぎず、熱々のピザを美味しくいただきましょう。
日本では周囲に合わせるという協調性が重視されますので、同じテーブルの人がどのように食べているかをさりげなく確認して、それに合わせるのも一つの方法です。
カジュアルな場面では手で食べ、フォーマルな場面ではナイフとフォークを使う。この基本を押さえておけば、どんな場面でも安心してピザを楽しむことができるでしょう。
まとめ
ピザの食べ方は、「これが絶対に正しい」という決まりがあるわけではありません。日本では手で食べるのが主流ですが、本場イタリアのレストランではナイフとフォークを使うのが一般的です。
大切なのは、食べる場所やシチュエーションに応じて適切な食べ方を選ぶこと。カジュアルな場面では気軽に手で食べ、フォーマルなレストランではナイフとフォークを使ってスマートに食べる。この使い分けができれば、どんな場面でも自信を持ってピザを楽しめます。
焼きたてのアツアツのピザを、あなたのスタイルで美味しくいただきましょう!
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